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代表メッセージ

創業から現在まで

運送の仕事を続けていくために、
「人」という財産を守りたい。

高松市場運送 代表取締役

成木 肇

高松市場運送は、社名のとおり高松の青果市場の運送部門から独立して1968年に設立した会社で、以来五十余年に亘って輸送事業を継続してきました。当初は農産物の運送がメインでしたが、お客様のご要望により冷凍車両を導入してからは冷凍食品など多岐にわたる食品の輸送へとシフトし、九州から東北まで日本の全域に配送を行っています。

弊社は父が創業して私で二代目になります。社長就任以降大切にしてきたことは、何かを変えることよりも、長年の蓄積で得た知恵を元に事業を守り続けること。着実な成長を遂げ利益を最大化することによって事業を継続し、お客様へ常に高品質なサービスをご提供していくことです。

逆にお客様や市場環境のほうは常に変化し続けているため、ご要望に柔軟に対応できるよう努力を重ねています。ISO9001取得やグリーン経営認証もその一つで、外部環境の変化により平成19年に取得したものです。お客様のニーズにお応えできるよう、常に高品質なサービス水準を保つ努力を続けています。

信頼に応える企業

お客様が物流サービスに求めているのは、常に一貫して「完全輸送=高品質輸送」。当社は品質マニュアルの遵守によって高品質輸送を実現し、要望に応え走り続けてきました。おかげさまで、お客様との間に強い信頼関係を築けていると自負しています。

当社はドライバーの経験が豊富であり、機動力・現場力があるというお声を多くいただいています。営業も現場の頑張りに応えられるよう、時間をかけてお取引先様との信頼関係を築き上げ、ドライバーがきちんと力を発揮し高品質輸送という結果を出せるような環境づくりを行ってきました。長きに亘るお取引のお客様が多いことが、それを象徴しています。

さらに多くの協力会社とのネットワークを持っていることも強みのひとつ。他社では難しい事案もネットワークを生かして対応でき、いざという時に頼りにされることも多く、信頼の大きな要素になっていると思います。

働く人のための環境づくり

当社が力を入れて取り組んでいることのもう一つは、社員が満足して働ける職場環境づくりです。お客様のご要望に応えられる機動力という強みは、スタッフのがんばりの上に成り立つもの。しかし、働き方改革が言われる今の環境においては難しくなってきています。だからこそ当社が目指すのは、売上を作ることではなく利益を出していくこと。そのうえで社員や車両台数を確保し、働く環境の改善を図っていきたいと考えています。

また、社内での労働環境改善への取り組みも欠かせません。具体的には、労働時間短縮のための効率的輸送(荷を効率的に積む=輸送件数を減らす)、計画的輸送(運行スケジュールの調整、荷待ちの解消)の推進。現場の負担減のための荷役改善への取り組みなどを行っています。

安心して働ける会社であるために

現場の労働環境の改善は、
最終的にお客様のメリットにつながります。

会社は現場力で成り立つもの。我々はリーダーとして、頑張っている現場のドライバーさんを守る責務があります。たとえば、仕事先で急病という時も代替の手配などトラブルの対処だけでなく、できうる限り直接迎えに行って助けあいます。また、直接の上司はもちろん社長や部長とも、面談したい時には必要に応じていつでも声をかけてもうようにしています。おかげで、急な変更をその場で言われて対応せざるを得なかったことなど、現場での不平不満についても、すぐに報告が来て情報が伝わってくる。現場の声を直接吸い上げて、今起こっていることに対処、改善していくのが、幹部の務めだと思っています。社員には、公私にわたっていろんな事を話してほしいし、困ったことがあれば相談して欲しい。もちろん、すべてを解決できるわけではありませんが、常に安心して働ける環境が整うよう、できる範囲で手助けしていきます。

適材適所で人が成長できる企業へ

現在、管理職として動いているのは自分を含め専務・部長など数名で、いずれは世代交代も必要になってきます。営業は対人で人間関係を築く仕事なので、成果にこぎつけるまでには長い時間が必要です。

現場のドライバーさんは事務方はあまりやりたがらない人が多いのですが、現場から管理職へ来たい人があれば、ぜひ力を発揮してもらいたい。これからは適材適所で、人が育っていく会社になっていくことを目指していきます。

「人」という財産

以前は会社の実績を積み上げ信用を築くために、たとえば華はあるけれど利益の少ない仕事なども受注していました。しかし、特にこれからの時代は売上より利益をとれる仕事、華より実をとる選択をしたいと考えています。
また、厳しい内容の仕事は条件を交渉していくことで、現場の労働環境を改善し、サービスの品質を向上させてボトムアップを図っていく。このことは、最終的には荷を預けるお客様のメリットにも必ずつながっていくと考えています。

15年ほど前、主要取引先から取引の見直しを迫られた際には大きな打撃を受けたこともありました。それでもぶれずに運送の仕事を続けてこられたのは、ひとえに現場を中心とした人間力があったからに他なりません。

会社というものは、創業期→成長期→安定期→変動期と移り変わり、山と谷のサイクルを繰り返しているものです。当社も大きな変動期をひとつ乗り越えて、また次の変動期へと差し掛かっていくことになりますが、先人たちがここまで築き上げてきた「人」という財産を大事に、これからも運送事業によって社会と社員の幸福に寄与する企業であり続けます。